免疫力向上【腸の巻】パート3
犬や猫を飼っている読者はいらっしゃいますか?
もし飼っていたら、アナタは愛犬や愛猫の『とある状況下でのとある行動』を見かけたことがあるかもしれません。
犬や猫などの動物は
体調が悪かったりすると、食事を摂らずにただじっとしています。
なぜなのでしょうか?
その謎解きの前に、話を一旦本題に戻しましょう。
前回、腸内環境を整える強力助っ人として『発酵食品』をご紹介しました。
今回はもう一人の助っ人、
『酵素』
をご紹介いたします。酵素も発酵食品と同様に腸内の善玉菌に働きかけ、腸内環境を良好にします。
また、発酵食品はその発酵する過程で酵素を生んだりと、双方密接な関わりがあります。しかし、今回は酵素そのものに焦点を合わせます。
酵素とは…
我々の身体は、栄養素を合成(同化)したり、分解(異化)してエネルギーに変えて(代謝して)いる
これをエネルギー代謝といいます。そして、酵素はこれらの合成、分解、代謝という全ての局面において働いています。なんとその種類は今解っているだけで1万3000種類ほど。わーおΣ(・ω・ノ)ノ
有名なのは分解酵素で、牛乳などを飲んだ時に働く「カルシウム分解酵素」やお酒などを飲んで働く「アルコール分解酵素」など。
乳酸菌などの微生物とは違い、酵素は生き物ではありません。たんぱく質の一種です。
また、我々は日々エネルギーを生み出して生きているわけですから、酵素が体内からなくなった瞬間我々は
死にます
酵素はどこに?
酵素は食べ物に含まれる『食物酵素』と動物が生まれた時からもっている『潜在酵素』があります。食物酵素は全ての食物に存在します。
それに対して潜在酵素は体内でしか作ることができず、1日あたりの生産量もごくわずか。一生で生産出来る数に限界があることが分かっていて、また個人差もあります。
ですので潜在酵素はなるべく温存したいもの。これは非常に重要なのでもう一度(`・ω・´)
潜在酵素はなるべく温存したいもの
消化酵素と代謝酵素
潜在酵素は、必要に応じて2種類に変容します。
代謝酵素
栄養素をもとに身体の各細胞を作り上げたり、呼吸や運動に欠かせない化学反応に関わっている。また、老化を防ぎ、毒素を解毒し、免疫力や自然治癒力にも働くなど、生命に関わる重要な役割を持っている。
むむ!( ゚ε゚;)
全てにおいて、『消化』が最優先!
なんてこったい(´Д`|||)
つまり、代謝することよりも、消化することが優先されてしまう、ということ。
冒頭の犬や猫の謎解きの解答がここにある。彼らが食事もせず、ただじっとしていたのは、消化よりも代謝に専念して体を守ろうとしていたのだ!(これは、事前対処的な免疫機能というよりは、コロナに感染してしまった時の免疫機能と言った方が良いが…)
なので、「体調悪いから…」「風邪引いたから…」『何か栄養あるもの食べる』は間違った知識ということ(・・;)